- 本当に「換気deロック」は効果があるの?
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- どうして後ろを開けると換気ができるの?
- 風がないと意味ない?
- 助手席の窓だけじゃダメなの??
- 風が流れる原理とは?
- 一般に風は、台風であれ季節風であれ、気圧差が生じる事で起こります。
気圧の高い方から、低い方へ向かって風が吹きます。
温度差が生じると、気圧差が生じて風が吹きます。 - 昼には海風、夜には陸風が吹く原理です。
日中は比熱の小さい陸地の方が暖まりやすいので、
陸地で上昇気流が発生し、海から冷たく重い空気が流れ込みます。
つまり、温度差があるところには、風(空気の流れ)が生じます。 - 「風は冷たい方から暖かい方へ吹く」という事です。
この自然の原理を上手く利用出来るのが「換気deロック」です。 - ※比熱…単位質量の物質の温度を単位温度だけ上げるのに必要な熱量。
水のように比熱の大きいものは温まりにくく、冷めにくい。
逆に比熱の小さいものは温まりやすく冷めやすいのです。
- 運転席や助手席の窓を開けてるだけではダメですか?
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窓を開けてるだけでは、空気の流れを作る事が出来ません。
空気の逃げどころが無いため、車内の温度が上昇しても車内に暖かい空気がこもるだけです。
窓の高さがほぼ同じ高さの為、よほど外で真横に風が吹かない限り、車内に空気の流れは出来ません。
その為、ある一定の温度まで車内温度は上昇し続けます。 - 「換気deロック」を使うと何がかわるんですか?
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まず、後ろを開ける事で、風(空気の流れ)が生じます。
車内が暖められる事により、車内より低い温度の外の空気が、後部ハッチの隙間から車内に流れ込みます。
そして、車内の暖められた空気は、高い位置の運転席や助手席の窓の隙間から外へと流れ出ます。
こうして自然の原理を利用して風(空気の流れ)を作り出します。
そのため、外気とほとんど変わらない温度を車内でも保つ事が出来るのです。この原理を使って、ビルや住宅においても通気計画が行われ、「エアコンのいらない家」「自然派健康住宅」などが作られています。 ビルの吹き抜けも、気圧差を利用した通気計画の一つです。
- 窓をあけずに「換気deロック」だけでも効果はありますか?
あります!でも窓を少し開けておくことを強くオススメします。
「運転席、助手席の窓だけを開けている状態」に比べると、
「後部ハッチだけを開けている状態」の方が車内温度の上昇を防ぐ効果はあります。風は冷たい方から暖かい方へ吹く、暖かい空気は上昇する、という事を考えると、
後部ハッチは低い位置だけでなく、縦にも隙間が出来るからです。しかしながら、「後部ハッチを開け、さらに運転席や助手席の窓を少し開けた状態」と比べると効果は下がります。
吸気と排気のバランスが良いと、より空気が流れるので、ほんの数センチ窓を開けると空気の流れは大きくなります。